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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科63巻8号

2009年07月発行

文献概要

原著

男性クラミジア尿道炎の臨床的検討

著者: 春日純1 服部裕介2 寺西純一2 近藤慶一2 竹島徹平3 岸田健4 野口和美2

所属機関: 1秦野赤十字病院泌尿器科 2横浜市立大学附属市民総合医療センター泌尿器・腎移植科 3国立病院機構相模原総合病院泌尿器科 4神奈川県立がんセンター泌尿器科

ページ範囲:P.597 - P.600

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 2000年1月から2007年3月までにわれわれが経験した男性クラミジア性尿道炎40例について検討した。パートナーが腟擦過検体にてクラミジアPCR陽性の場合,膿尿や他の症状がなくとも,尿クラミジアPCR陽性の症例が3例みられた。初診後再受診しなかった症例が9例(22.5%)みられた。蔓延を防ぐために再診の重要性を説明することが必要であるとともに,アジスロマイシン1,000mg単回投与は有用である可能性がある。

参考文献

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4)田代和也,馬場志郎,河村信夫,他:神奈川県相模・県央地区の男子尿道炎の現状.泌尿器外科 16:173-177,2003
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6)野口昌良,田中正利,松田静治:性感染症診断・治療ガイドライン2006.日性感染症会誌 17:40-43,2006
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8)田中正利,熊澤浄一,松本哲朗,他:性感染症としての男子尿道炎におけるazithromycinの基礎的・臨床的検討.日性感染症誌 17:76-91,1996

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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