文献詳細
画像診断
非上皮性膀胱腫瘍3症例の内視鏡所見
著者: 内田耕介12 佐藤俊介1 宮尾則臣1
所属機関: 1市立室蘭総合病院泌尿器科 2三樹会病院泌尿器科
ページ範囲:P.642 - P.644
文献概要
患 者 70歳,男性。
主 訴 頻尿。
既往歴 特記すべきことなし。
現病歴 内科スクリーニングのCT検査で,BPHと膀胱腫瘍が疑われたため当科を紹介された。
膀胱鏡所見 左尿管口外側に直径1cmの非乳頭状広基性腫瘍が存在し,腫瘍表面は正常粘膜で覆われていた(図1a)。
病理組織学的所見 紡錘形細胞の増生を認め,免疫染色では,CD34,vimentin陽性,S-100,c-Kit陰性の孤立性線維性腫瘍であった(図1b)。腫瘍切除後の深部生検では,腫瘍成分は認めなかった。
経 過 術前のMRIでは筋層浸潤や壁外浸潤を認めず,TUR後は経過観察とした。
参考文献
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