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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科64巻11号

2010年10月発行

文献概要

特集 外来で行う泌尿器科手術―私のテクニック

包茎手術

著者: 飯ヶ谷知彦1

所属機関: 1いいがやクリニック

ページ範囲:P.807 - P.811

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要旨 元来良識ある泌尿器科医にとっては,仮性包茎は手術の対象にはならないのは当然である。事実,真性包茎に対応する英訳医学用語はphimosisであり,嵌頓包茎に対応する用語はparaphimosisであるが,仮性包茎に対応する用語は見当たらない。仮性包茎は病気ではなく,通常の当たり前の状態なのである(図1)。唯一,割礼をしていない仮性包茎に対応する英訳は,non cutである。にもかかわらず,仮性包茎をいかにも不衛生だとか,癌の発生率がどうのこうの言って不安を煽って手術を勧めるような医療とは,一線を画さねばならないのは泌尿器科学を真摯に学んできたわれわれにとっては当然の責務である。

参考文献

1)Winkelmann RK:The erogenous zones:their nerve supply and significance:proceedings of the staff meetings of the Mayo clinic, 34:39-47, 1959
2)Taylor JR:The prepuce:specialized mucosa of the penis and its loss to circum-cision, Br J Urol, 77:291-295, 1996

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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