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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科64巻11号

2010年10月発行

文献概要

特集 外来で行う泌尿器科手術―私のテクニック

精巣内精子採取術

著者: 辻村晃1 高尾徹也1 宮川康1

所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科器官制御外科学(泌尿器科)

ページ範囲:P.833 - P.836

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要旨 非閉塞性無精子症患者に対しては,入院のうえMD-TESE施行を筆者らの原則としている。閉塞性無精子症患者は希望があれば外来でTESEを行うが,閉塞性が強く疑われた患者の1割でTESEにて精子の確保が不可能であったことを強調しておく。術式は,局所麻酔下に陰囊皮膚を約1cm切開,精巣鞘膜,精巣白膜を順次切開後,露出した精巣組織をハサミもしくは鑷子で採取するものである。術中,疼痛管理とともに患者の緊張をほぐす配慮が必要である。

参考文献

1)辻村 晃,宮川 康,高田晋吾,他:【日常診療に役立つアンドロロジーUP TO DATE】無精子症の診断と治療:適応とその限界.泌尿器外科 20:633-638,2007
2)Tsujimura A, Matsumiya K, Miyagawa Y, et al:Conventional multiple or microdissection testicular sperm extraction:a comparative study. Hum Reprod 17:2924-2929, 2002
3)Koga M, Tsujimura A, Takeyama M, et al:Clinical comparison of successful and failed microdissection TESE in patients with non-mosaic Klinefelter syndrome. Urology 70:0341-345, 2007
4)辻村 晃,山本圭介,福原慎一郎,他:閉塞性無精子症を疑わせる非閉塞性無精子症に対するMD-TESEの検討.日本生殖医学会雑誌 53:268,2008
5)Mehrotra R and Chaurasia D:Fine needle aspiration cytology of the testis as the first-line diagnostic modality in azoospermia:a comparative study of cytology and histology. Cytopathology 6:363-368, 2008
6)Tuuri T, Moilanen J, Kaukoranta S, et al:Testicular biopty gun needle biopsy in collecting spermatozoa for intracytoplasmic injection, cryopreservation and histology. Hum Reprod 14:1274-1278, 1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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