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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科64巻11号

2010年10月発行

症例

脊髄係留症候群術後に膀胱機能が改善した神経因性膀胱

著者: 北本興市郎1 玉田聡1 川嶋秀紀1 仲谷達也1

所属機関: 1大阪市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学

ページ範囲:P.853 - P.855

文献概要

症例は42歳,女性。主訴は頻尿,尿失禁。各種検査により潜在性二分脊椎,脊髄係留症候群に伴う神経因性膀胱と診断した。麻痺の進行を認めたため,係留解除術を行ったところ膀胱機能は著明に改善し,膀胱拡大術などの侵襲的な治療を回避し得た。

参考文献

1)生熊久敬,高田敏也,田中雅人:成人期に発症した脊髄係留症候群の1例:中部日本整形外科災害外科学会雑誌 50:229-230,2007
2)中村敬彦:77症例の診療経験に基づくtethered spinal cord syndrome(脊髄係留症候群)の診断および治療.日本整形外科学会雑誌 58:1237-1251,1984
3)近藤厚生,金井 茂,加藤久美子:Tethered cord syndrome;小児膀胱機能障害の検討.発生異常に基づく脊髄機能障害の予防と治療に関する研究.昭和60年度研究報告書:78-83,1986
4)Atala A, Bauer SB, Dyro FM, et al:Bladder functional changes resulting from lipomyelomeningocele repair. J Urol 148:592-594, 1992
5)浪間孝重,内啓一郎,中川晴夫:脊髄髄膜瘤術後に遅発性に発症した脊髄係留症候群の泌尿器科的検討.日泌尿会誌 87:1158-1166,1996

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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