icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科64巻2号

2010年02月発行

文献概要

手術手技 小児泌尿器科手術Ⅱ 性器系の手術・2

小児の陰囊水腫(精索水瘤)根治術(交通性陰囊水腫手術)

著者: 西澤秀治1

所属機関: 1長野県立こども病院泌尿器科

ページ範囲:P.113 - P.119

文献購入ページに移動
要旨 小児の陰囊水腫(精巣水瘤,精索水瘤)では,腹膜鞘状突起のマクロ,ミクロの開存が原因と考えられる。自然軽快する陰囊水腫は多く,手術適応は慎重に決める。術前に超音波検査で水瘤の形態や内容を評価する。開存した腹膜鞘状突起の処理が小児陰囊水腫根治術の要諦である。術野の構造物を理解し,特に精管,精巣血管,腸骨鼠径神経を愛護的に扱う。水瘤壁は切開,開放する。鼠径部での処理が難しい水腫には陰囊切開でLord手術を行う。

参考文献

1)松川泰廣:陰囊水腫・精索水腫の解剖学的検討と手術法―水腫切開なしの鞘状突起高位結紮術の評価.日小外会誌 43:672-677,2007
2)西澤秀治,徳江章彦:腸骨鼠径神経を損傷しない鼠径管への到達法.臨泌 52:531,1998
3)Lord PH:A bloodless operation for the radical cure of idiopathic hydrocele. Br J Surg 51:914-916, 1964

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら