臨床泌尿器科64巻4号

2010年04月発行

特集 泌尿器科検査のここがポイント B　身体診察 女性の外陰部の診察

Q7　女性の外陰部の診察のポイントを教えてください。

著者： 仲村勝¹² 藤井多久磨² 青木大輔²

所属機関： ¹東京歯科大学市川総合病院産婦人科 ²慶應義塾大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲：P.39 - P.42

要旨　女性が外陰部に痛みや出血といった違和感を覚えた場合，さらにそれらの症状が排尿に伴って認識される場合には，患者は婦人科でなく泌尿器科を受診する可能性も高い。

　このため，泌尿器科医が婦人科関連疾患についての知識を持つことは重要である。そこで，本稿では，泌尿器科医にとって，外陰部の診察において役に立つ情報を解説する。

参考文献

1）金井　誠：女性生殖器の解剖．日産婦誌 61：491-494，2009

2）仲村　勝，藤井多久磨：産婦人科系のおさえどころ．相磯貞和（編）：疾患からみた解剖学．メジカルビュー社，東京，p210，2007

3）野口昌良：婦人科感染症．日産婦誌 55：104-117，2003

4）古山将康：性器脱，排尿障害　産婦人科の立場から―排尿機能を考慮した性器脱の診断と治療．産婦人科の実際 58：1451-1458，2009