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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科64巻4号

2010年04月発行

文献概要

特集 泌尿器科検査のここがポイント B 身体診察 泌尿器科領域の神経系検査

Q10 挙睾筋反射,球海綿体反射について教えてください。

著者: 市野みどり1 井川靖彦1

所属機関: 1信州大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.49 - P.52

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要旨 神経学的検査の役割は,下部尿路機能障害や性機能障害の原因となる神経障害の有無をスクリーニングすることにある。歩行,表情,発語,腰仙部の皮膚の異常にも注目する。表在知覚,肛門トーヌス,肛門随意収縮,挙睾筋反射,球海綿体反射を検査する。挙睾筋反射は,反射弓(大腿神経→L1-2→陰部神経),錐体路に障害があるときに減弱,消失する。球海綿体反射は仙髄や末しょう神経の障害で反射が減弱,消失し,脳または仙髄よりも高位の脊髄の障害で反射が亢進する。

参考文献

1)服部孝道:神経疾患による排尿障害ハンドブック.三輪書店,東京,1998
2)百瀬 均:神経学的検査.よくわかって役に立つ前立腺肥大症のすべて.平尾佳彦(編).永井書店,大阪,pp60-62,2009
3)Physical examination. In:Campbell-Walsh Urology. 9th ed. edited by Kavoussi LR, Novick AC, Partin AW, et al. Saunders, Philadelphia, pp89-95, 2006
4)近藤 厚生:尿失禁とウロダイナミックス―手術と理学療法.医学書院,東京,1996

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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