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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科64巻4号

2010年04月発行

文献概要

特集 泌尿器科検査のここがポイント C 尿検査 尿潜血反応

Q12 尿潜血反応の偽陽性,偽陰性について教えてください。

著者: 丸茂健1 萩生田純1

所属機関: 1東京歯科大学市川総合病院泌尿器科

ページ範囲:P.57 - P.60

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要旨 血尿は尿路疾患の重要な症候の1つであるが,その原因は多岐にわたる。検査に用いる試験紙には過酸化物と還元型色原体が含有されており,試験紙上で赤血球を溶血させて,ヘモグロビンのペルオキシダーゼ反応を検出して発色をさせる。尿潜血反応検査にはスクリーニング検査としての意味が大きいが,陽性の場合の高次検査には,生命に危険を及ぼす疾患を発見できること,広い範囲の病変発見に寄与すること,侵襲が低いことを条件とすれば,超音波検査,血清免疫グロブリン測定,尿細胞診検査,50歳以上の男性の前立腺特異抗原(PSA)測定と前立腺の直腸指診が挙げられる。

参考文献

1)Messing EM and Catalona W:Urothelial tumors of the urinary tract. In:Campbell's Urology. edited by Walsh PC, Retik AB, Vaughan ED, et al. W. B. Saunders, Philadelphia, pp2327-2410, 1997
2)丸茂 健,松本真由子:顕微鏡的血尿の臨床的意義.臨泌 60:953-961,2006
3)堺 秀人:IgA腎症.別冊日本臨床,領域別症候群シリーズ,腎臓症候群(上巻).日本臨床社,大阪,pp95-98,1997
4)折田義正,堀尾 勝,岡田正子:わが国の腎疾患患者―腎機能(GFR).尿蛋白測定ガイドライン,第1版,東京医学社,東京,pp11-14,2003.
5)血尿診断ガイドライン検討委員会(東原英二委員長):血尿診断ガイドライン.東京医学社,東京,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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