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特集 泌尿器科検査のここがポイント
C 尿検査 尿沈渣
Q13 尿沈渣の作成方法と観察のポイントについて教えてください。
著者: 野崎司1 伊藤機一2
所属機関: 1東海大学医学部附属大磯病院中央臨床検査科 2大東文化大学スポーツ・健康科学部
ページ範囲:P.61 - P.66
文献概要
尿沈渣中に見られる有形成分は,腎に由来する各種円柱,尿路の各部から混入する血球,上皮細胞,異型細胞(癌細胞),細菌,その他,尿中に析出する各種結晶など多様である。尿沈渣成分の種類とその量を観察することは,腎・尿路系疾患の鑑別と,その程度を知るうえで極めて重要である。また,多項目尿試験紙による尿定性検査ですべて正常だった例の20%の患者尿が沈渣陽性であり,その検査法と所見の判読に習熟しておきたい。
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