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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科64巻4号

2010年04月発行

特集 泌尿器科検査のここがポイント

C 尿検査 尿沈渣

Q13 尿沈渣の作成方法と観察のポイントについて教えてください。

著者: 野崎司1 伊藤機一2

所属機関: 1東海大学医学部附属大磯病院中央臨床検査科 2大東文化大学スポーツ・健康科学部

ページ範囲:P.61 - P.66

文献概要

要旨 尿は人体の排泄物として,患者に苦痛を与えずに,最も容易で多量に,かつ繰り返し採取できるため,検査材料として好適のものである。

 尿沈渣中に見られる有形成分は,腎に由来する各種円柱,尿路の各部から混入する血球,上皮細胞,異型細胞(癌細胞),細菌,その他,尿中に析出する各種結晶など多様である。尿沈渣成分の種類とその量を観察することは,腎・尿路系疾患の鑑別と,その程度を知るうえで極めて重要である。また,多項目尿試験紙による尿定性検査ですべて正常だった例の20%の患者尿が沈渣陽性であり,その検査法と所見の判読に習熟しておきたい。

参考文献

1)伊藤機一,野崎 司(編):新・カラーアトラス尿検査.医歯薬出版,東京,2004
2)日本臨床衛生検査技師会(編):尿沈渣検査法2000.日本臨床衛生検査技師会,東京,2000
3)伊藤機一(編),野崎 司,他:尿沈渣ガイドブック.東海大学出版会,神奈川,2000
4)伊藤機一,高橋勝幸(監):一般検査ポケットマニュアル.羊土社,東京,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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