臨床泌尿器科64巻4号

2010年04月発行

特集 泌尿器科検査のここがポイント

D　器械的検査 カテーテル 尿道カテーテルが挿入困難なとき

Q19　膀胱尿道カテーテルが挿入困難な場合の対処方法について教えてください。

著者： 雑賀隆史¹

所属機関： ¹岡山大学大学院医歯薬学総合研究科泌尿器病態学

ページ範囲：P.86 - P.88

文献概要

要旨　尿道カテーテルが挿入困難なときには，下部尿路の解剖を理解し，そのイメージを念頭に置いて施行する。挿入困難な症例を早期に診断し，必要に応じて挿入方法を変更すべきである。また，挿入困難が予想される場合には，対応可能な準備を行う。尿道損傷症例では膀胱瘻造設を躊躇せずに行う。

参考文献

1）上原慎也，門田晃一，公文裕巳：外科救急処置アトラス―基本手技　導尿法．外科治療 94増刊：416-422，2006

2）公文裕巳：プライマリ・ケアにおける導尿法と尿路管理．Primary care note　泌尿器疾患．梅澤俊彦（編）．日本医事新報社，東京，pp186-201，2004

3）奥田比佐志，東間　紘：外科医に必要なベッドサイド処置―導尿法．外科治療 78：1060-1064，1998