臨床泌尿器科64巻4号

2010年04月発行

特集 泌尿器科検査のここがポイント

D　器械的検査 尿道ブジー 尿道狭窄術後の尿道ブジー

Q24　尿道狭窄術後の管理について教えてください。

著者： 宮北英司¹

所属機関： ¹東海大学医学部附属大磯病院泌尿器科

ページ範囲：P.101 - P.102

文献概要

要旨　尿道狭窄は，前部尿道の瘢痕化による内腔の狭小をいい，その原因は大きく先天性，後天性に大別できる。多くは後天性で，最近は医原性のものが多い。これに対して尿道ブジーを行うが，その頻度，間隔については明確なエビデンスが確立されていない。だが，定期的，長期的経過観察が必要である。本稿では，尿道狭窄術後の管理について解説する。

参考文献

1）Pansadoro V and Emiliozzi P：Internal urethrotomy in the management of anterior urethral strictures：long-term follow up. J Urol 156：73-75, 1996

2）北村唯一，久慈広士，栗本重陽，他：恥骨骨折による膜様部尿道閉鎖に対する内尿道切開術の経験―定期的ブジーの重要性．西日泌尿 54：2079-2085，1992

3）Lauritzen M, Greis G, Sandberg A, et al：Intermittent self-dilatation after initial urethrotomy for primary urethral strictures：a case-control study. Scand J Urol Nephrol 43：220-225, 2009

4）繁田正信，中本貴久，中原　満，他：骨盤骨折に伴う後部尿道完全断裂に対する形状記憶合金製尿道ステントの有用性．泌尿器外科 13：929-932，2000

5）Hayashi Y and Kojima Y：Current concepts in hypospadias surgery. Int J Urol 15：651-664, 2008