文献詳細
特集 泌尿器科検査のここがポイント
E 内視鏡的検査 尿管鏡 硬性尿管鏡
文献概要
要旨 硬性尿管鏡は下部尿管の観察・処置が絶対的適応であるが,症例によっては腎盂,上腎杯までの観察が可能である。硬性尿管鏡の処置にあたっては,①ガイドワイヤーをセーフティワイヤーとして用いること,②常にガイドワイヤーを視野に入れ,尿管の内腔を確保しながら尿管鏡を上行させ,「尿管鏡を押すのではなく,引きながら挿入する」という意識で行うこと,③尿管の可動性が悪い場合は無理をしない,ということが重要で,「硬性尿管鏡は尿管の可動性があって初めて挿入可能である」という原則を考慮して行わねばならない。
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