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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科64巻4号

2010年04月発行

特集 泌尿器科検査のここがポイント

F 尿路機能検査 尿流動態検査法 尿流測定

Q32 尿流測定の適応,方法,臨床的意義,尿流曲線を理解するためのポイントについて教えてください。

著者: 石塚修1 西沢理1

所属機関: 1信州大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.128 - P.130

文献概要

要旨 尿流測定は,尿排出機能の評価を必要とする場合に適応となる。通常の青壮年においては,少なくとも150ml以上の排尿量であれば,男性では最大尿流率15ml/s,女性では20ml/s以上を正常とすることが多い。膀胱容量(排尿量)によって影響を受けるため,より正確な評価を行いたい場合には,Sirokyのノモグラムを使用する。尿流測定の結果は下部尿路機能評価の1つに過ぎず,多くの因子が関係するデータであり,幅のあるデータとして,経時的な推移の評価やスクリーニング評価として捉えるほうがよい。

参考文献

1)後藤百万,武井実根雄:実践研修排尿機能検査.日本泌尿器科学会,日本排尿機能学会,日本老年泌尿器科学会,排尿機能検査士制度委員会(編).Blackwell Publishing,東京,pp50-52,2007
2)排尿障害臨床試験ガイドライン作成委員会:排尿障害臨床試験ガイドライン.医学図書出版,pp10-11,1997
3)Siroky MB, Olsson CA and Krane RJ:The flow rate nomogram:1. Development. J Urol 122:665-668, 1974
4)吉村直樹:尿流動態検査.西沢 理,松田公志,武田正之(編):NEW泌尿器科学,改訂第2版.南江堂,東京,pp98-104,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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