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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科64巻4号

2010年04月発行

特集 泌尿器科検査のここがポイント

F 尿路機能検査 尿流動態検査法 排尿困難な患者への尿流測定

Q33 尿流測定の検査をするとき,排尿ができない患者や尿量が少ない患者にはどのように対処するのがよいでしょうか?

著者: 石塚修1 西沢理1

所属機関: 1信州大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.131 - P.132

文献概要

要旨 検査環境などによって排尿ができない場合には,環境の整備が重要である。ほぼオムツ状態・寝たきり状態での評価は,残尿測定により,排出機能障害の程度を評価せざるを得ない。排尿のタイミングを知るため,場合によってはオムツセンサーなどの併用も考慮する。残尿量の評価であるが,臨床的には50ml以下であれば残尿はなしとみなし,100ml以上であれば明らかな残尿があると判断する。

 尿量が少ない場合の評価には,膀胱容量によって最大尿流率の標準値を示したSirokyのノモグラムが参考となる。

参考文献

1)後藤百万,武井実根雄:実践研修排尿機能検査.日本泌尿器科学会,日本排尿機能学会,日本老年泌尿器科学会,排尿機能検査士制度委員会(編).Blackwell Publishing,東京,pp50-52,2007
2)大川あさ子:排尿障害―一般検査.Modern Physician 29:1562-1563,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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