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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科64巻4号

2010年04月発行

文献概要

特集 泌尿器科検査のここがポイント G X線検査 排泄性尿路造影(造影剤の副作用対策)

Q41 排泄性尿路造影に使用する造影剤の副作用と対策について教えてください。また,造影剤の点滴開始前に造影剤テストを行うべきでしょうか。

著者: 松崎章二1

所属機関: 1稲城市立病院泌尿器科

ページ範囲:P.158 - P.160

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要旨 排泄性尿路造影では非イオン性ヨード造影剤が使用され,軽症副作用の発現頻度は3.1%,重症副作用は0.04%と報告されている。造影剤による副作用を事前に予知する方法はないので,重症な副作用が生じたら即座に対応できる体制で検査を実施する。造影剤の投与によって腎機能障害が進行することがあり,検査前の腎機能評価は重要である。安易に造影剤を使用すべきではなく,その使用適応を明確にする。医療事故につながる危険もあり,患者には副作用も含めて十分なインフォームド・コンセントを行う。

参考文献

1)Katayama H, Yamaguchi K, Kozuka T, et al:Adverse reaction to ionic and nonionic contrast media. Radiology 175:621-628, 1990
2)山口幸一,片山 仁,小塚隆弘,他:ヨード造影剤予備テストの妥当性について検討する委員会 委員会報告.日本医放会誌 49:1439-1444,1989
3)日本腎臓学会(編):CKD診療ガイドライン.東京医学社,東京,p33,2007
4)http://plaza.umin.ac.jp/~kid-endo/rinsho/guideline/zoueizai-top.htm

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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