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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科64巻4号

2010年04月発行

特集 泌尿器科検査のここがポイント

G X線検査 経皮的順行性腎盂造影

Q43 経皮的順行性腎盂造影の適応,方法,基本的読影法について教えてください。

著者: 越田竹朗1 山下英之1 大東貴志1 荒川孝1

所属機関: 1国際医療福祉大学三田病院泌尿器科

ページ範囲:P.165 - P.166

文献概要

要旨 経皮的順行性腎盂造影(percutaneous antegrade pyelography:PAP)は腰背部より直接腎盂・腎杯に穿刺し,そこより造影剤を注入し,腎盂・尿管を描出する方法である。超音波検査や排泄性尿路造影(IVU),CT,MRI施行も腎盂・尿管の描出が不良であり,逆行性腎盂造影(RP)にても,病変部より上方の造影が不可能なときや,子宮癌の浸潤などで尿管口がわからないときなどが適応となる。しかし,近年のMRIやCTの進化にて,適応は減少していると考えられる。体位は腹臥位で,超音波診断装置を用いて腎杯に向けて穿刺する。造影前に,必要に応じて尿培養や尿細胞診を提出する。読影は,RPと基本的に同じであり,狭窄部位の特定や陰影欠損像などを確認する。

参考文献

1)陣崎雅弘:尿路造影―CT urographyの現状(MR urographyを含めて).泌外 18:117-123, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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