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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科64巻4号

2010年04月発行

文献概要

特集 泌尿器科検査のここがポイント G X線検査 逆行性尿道膀胱造影

Q45 逆行性尿道膀胱造影の適応,方法,基本的読影法について教えてください。

著者: 木内寛1 竹山政美2

所属機関: 1健保連大阪中央病院泌尿器科 2良秀会泉北藤井病院女性泌尿器科ウロギネセンター

ページ範囲:P.172 - P.174

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要旨 逆行性尿道膀胱造影は尿道外傷や尿道狭窄の診断に必須の検査であり,検査方法や読影方法を熟知する必要がある。方法は,陰茎を牽引しながら造影剤を緩徐に注入し,斜位と仰臥位の2方面から撮影を行い,造影剤の尿路外への溢流や狭窄部位を確認する。この病変部が振子部尿道,球部尿道,膜様部尿道,前立腺部尿道,膀胱頸部のどの位置にあるかを読影する。尿道損傷が疑われない場合は,造影を行う前にネラトンカテーテルを膀胱内に挿入し,残尿を抜いた後,カテーテルから空気を膀胱内に注入し,カテーテルを抜去する方法がよい。また,前立腺肥大症では,前立腺部尿道の延長像,前傾,鞘状拡張,膀胱頸部挙上が認められる。

参考文献

1)石塚栄一:尿道撮影の際使用するプロテクター.臨泌 23:82-83,1969
2)Kawashima A, Sandler CM, Wasserman NF, et al:Imaging of urethral disease:a pictorial review. Radiographics 24(Suppl 1):195-216, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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