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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科64巻4号

2010年04月発行

特集 泌尿器科検査のここがポイント

J 核医学的検査 腎シンチグラフィ

Q59 腎シンチグラフィの種類と適応,方法,基本的読影法について教えてください。

著者: 石戸谷滋人1

所属機関: 1東北大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.230 - P.233

文献概要

要旨 腎シンチグラフィは,使用する核種と検査内容によって動態シンチグラフィと静態シンチグラフィとに大別される。

 腎動態シンチグラフィはRIを注入直後より腎~尿管を経時的に連続撮像する検査法で,使用する核種は99mTc-MAG3と99mTc-DTPAの2種類がある。いずれもレノグラムにより,血管相,分泌相,排泄相を描出して,腎機能や上部尿路の閉塞の有無を左右別に表示する。さらにMAG3では有効腎血漿流量を,DTPAでは糸球体濾過率を知ることができる。

 腎静態シンチグラフィは核種として99mTc-DMSAを用い,分腎機能検査として皮質の形態把握(腎瘢痕の有無)と機能の定量評価(摂取率をカウント)が可能である。

参考文献

1)久保敦司,木下文雄:Ⅵ.泌尿生殖器―核医学ノート,第5版,金原出版,東京,pp251-269,2009
2)坂井清英:小児腎臓核医学検査.Urology View 2:20-26,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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