文献詳細
特集 泌尿器科検査のここがポイント
J 核医学的検査 腎シンチグラフィ
Q59 腎シンチグラフィの種類と適応,方法,基本的読影法について教えてください。
著者: 石戸谷滋人1
所属機関: 1東北大学医学部泌尿器科
ページ範囲:P.230 - P.233
文献概要
腎動態シンチグラフィはRIを注入直後より腎~尿管を経時的に連続撮像する検査法で,使用する核種は99mTc-MAG3と99mTc-DTPAの2種類がある。いずれもレノグラムにより,血管相,分泌相,排泄相を描出して,腎機能や上部尿路の閉塞の有無を左右別に表示する。さらにMAG3では有効腎血漿流量を,DTPAでは糸球体濾過率を知ることができる。
腎静態シンチグラフィは核種として99mTc-DMSAを用い,分腎機能検査として皮質の形態把握(腎瘢痕の有無)と機能の定量評価(摂取率をカウント)が可能である。
参考文献
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