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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科64巻4号

2010年04月発行

特集 泌尿器科検査のここがポイント

J 核医学的検査 副腎シンチグラフィ

Q60 副腎シンチグラフィの種類と適応,方法,基本的読影法について教えてください。

著者: 石戸谷滋人1

所属機関: 1東北大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.234 - P.236

文献概要

要旨 副腎シンチグラフィは,使用する核種と検査内容によって副腎皮質シンチグラフィと副腎髄質シンチグラフィとに大別される,臨床上重要な副腎核医学検査である。

 副腎皮質シンチグラフィは,RI標識したコレステロールの副腎皮質への取り込み度合い(集積)を画像化する検査法である。患側の集積増強だけでなく対側の集積抑制も重要な所見となる。使用する核種は131I-アドステロール®で,クッシング症候群,サブクリニカルクッシング症候群の診断に主として用いられる。

 副腎髄質シンチグラフィは交感神経終末細胞の中のクロム親和性細胞へ特異的に取り込まれる131I-MIBGを用いることにより,副腎原発褐色細胞腫や(副腎外)パラガングリオーマを描出する検査法である。

参考文献

1)奥山智緒,牛嶋 陽,西村恒彦:副腎疾患における核医学検査の意義.画像診断 26:1228-1242,2006
2)石戸谷滋人:微小腺腫による原発性アルドステロン症.Urology View 6:85-87,2008
3)http://square.umin.ac.jp/endocrine/rinsho_juyo/index.html

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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