icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科64巻4号

2010年04月発行

特集 泌尿器科検査のここがポイント

J 核医学的検査 副甲状腺シンチグラフィ

Q62 副甲状腺シンチグラフィの適応,方法,基本的読影法について教えてください。CTやMRIの診断が向上している現在ですが,どのような意義がありますか。

著者: 武本佳昭1 長沼俊秀1 吉村力勇1

所属機関: 1大阪市立大学大学院泌尿器病態学

ページ範囲:P.241 - P.244

文献概要

要旨 泌尿器科診療における副甲状腺疾患としては,原発性副甲状腺機能亢進症・二次性副甲状腺機能亢進症に伴う腺腫・過形成・癌などが考えられる。これらの副甲状腺疾患は大きさが小さいこと,および異所性に存在する頻度が高いことから,副甲状腺シンチグラフィを用いた局在診断が有用な疾患と考えられてきた。最近のCT,MRI,エコーなどの画像診断技術の進歩により,副甲状腺においてもかなりその検出率が向上してきているが,異所性のものについてはシンチグラフィが必要になることが多い。また,99mTc-MIBI(methoxyisobutylisonitrile)シンチグラフィでは従来用いられていた201Tl-99mTcサブトラクションシンチグラフィよりも検出率が向上してきている。本稿では副甲状腺シンチグラフィの集積原理,読影の基礎と,症例に基づく実際の副甲状腺シンチグラフィ像の読影を解説する。

参考文献

1)日本透析医学会統計調査委員会:図説 わが国の慢性透析療法の現況2004年12月31日現在,日本透析学会,東京,p40,2005
2)長沼俊秀,武本佳昭,仲谷達也:平成19年度大阪府下慢性透析患者の実態調査,大阪透析研究会誌,26,227-240,2008
3)西村恒彦(編):核医学.南山堂,東京,pp165-168,2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら