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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科64巻4号

2010年04月発行

特集 泌尿器科検査のここがポイント

K 超音波検査 各種臓器の超音波検査 腎への超音波検査

Q65 超音波検査で腎を上手に描出するコツと腎囊胞,腎腫瘍,水腎症の鑑別について教えてください。

著者: 三木健太1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.256 - P.258

文献概要

要旨 被検者の体位や呼吸法,探触子の扇動走査,平行走査,多方向アプローチなど重要なポイントがある。チェック項目は腎の大きさ,形,エコーレベル,中心部エコーの変化,さらにカラードプラ法の使用などである。腎囊胞は境界明瞭で球形,内部は無エコーになり,後方エコーは増強する。腎腫瘍には良性,悪性があるが,前者では腎血管筋脂肪腫が最多で,悪性の代表は腎細胞癌で多くは境界明瞭の充実性腫瘤である。カラードプラ法では,腫瘤内に豊富な血流シグナルを認める。水腎症は中心部エコー像の解離が特徴で,高度な水腎症では腎囊胞との鑑別が困難である。拡張した腎盂・腎杯と尿管との連続性を確認し,鑑別する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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