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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科64巻4号

2010年04月発行

特集 泌尿器科検査のここがポイント

K 超音波検査 各種臓器の超音波検査 膀胱への超音波検査

Q66 経腹壁的超音波検査で膀胱を描出するコツと膀胱腫瘍診断のコツと基本的読影について教えてください。

著者: 三木健太1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.259 - P.260

文献概要

要旨 尿を十分に貯留させた状態で検査を行うことが最も重要である。膀胱腫瘍の診断には内視鏡が最も優れているが,抗凝固薬使用中や前立腺肥大が重度で内視鏡的な観察が困難な場合は,超音波検査を初めに行うことは非常に有用である。膀胱腫瘍は不整な膀胱壁の肥厚として描出される。多くは膀胱内に突出する腫瘤で表面に石灰化を伴うこともある。表在性の非浸潤性腫瘍は膀胱粘膜内に留まっていることが多く,有茎性腫瘍として描出されることが多い。浸潤性腫瘍は広基性のことが多い。腫瘍部分における膀胱壁の肥厚・不整などから壁外への浸潤を確認する。腫瘤部分はカラードプラで血流を認めることもある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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