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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科64巻4号

2010年04月発行

特集 泌尿器科検査のここがポイント

K 超音波検査 超音波穿刺術 超音波穿刺術

Q72 超音波穿刺の際,穿刺針の先がよく見えない場合の対処の実際を教えてください。

著者: 久米春喜1

所属機関: 1東京大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.279 - P.281

文献概要

要旨 腎病変(水腎症,腎囊胞)を中心に述べる。体位は腹臥位とする。ただし,腎瘻造設の場合,側腹部からのアプローチも考慮する(腸管の損傷に注意する)。皮膚を数mm切開し,超音波ガイド下に穿刺,造影して位置を確認する。腎囊胞の単回薬剤注入でも,穿刺針をsingle-Jなどに入れ替えておいたほうが無難である。1回目の穿刺が最も条件がよく,2回目以降は,より条件が悪い,ということを肝に銘じるべきである。穿刺針の先がよく見えなくなったときは,プローブや穿刺針を少し内側にずらす,穿刺針を軽くつっつくなどすることで見つけることができる。いずれにせよ頻回の穿刺は臓器の損傷につながるので,1人でねばらずに術者交代の勇気も必要である。

参考文献

1)清田 浩,古田 希,三木健太,他:経皮的腎結石破砕術.Jpn J Endourol ESWL 20:186-193,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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