icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科64巻4号

2010年04月発行

文献概要

特集 泌尿器科検査のここがポイント M 生検 精巣生検

Q78 精巣生検の適応,方法,合併症について教えてください。

著者: 今本敬1 鈴木啓悦1 市川智彦1

所属機関: 1千葉大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.301 - P.305

文献購入ページに移動
要旨 精巣生検の適応となる病態は,病理組織学的に造精機能を評価する必要性があると考えられる症例であり,閉塞性無精子症,非閉塞性無精子症(特発性造精機能障害),高度乏精子症が挙げられる。ただ,精巣生検の所見は精巣容積や血中FSH値と同様に精子回収の予測因子とはならず,精巣への侵襲も考慮して,現在では精巣内精子採取術(testicular sperm extraction:TESE)と同時に施行されることが多い。本稿では単純に精巣生検の手技,方法について述べる。

参考文献

1)Imamoto T, Suzuki H, Ichikawa T, et al:Testicular sperm extraction with intracytoplasmic sperm injection for male infertility. Reprod Med Biol 2:31-35, 2003
2)Johnsen SG:Testicular biopsy score count:a method for registration of spermatogenesis in human testes:normal values and results in 335 hypogonadal males. Hormones 1:2-25, 1970
3)De Kretser DM and Holstein AF:Testicular biopsy and abnormal germ cells. In:Human Semen and Fertility Regulation in Men. edited by Hafez ESE. Mosby, St. Louis, pp332-343, 1976
4)Holstein AF, Schulze W and Davidoff M:Understanding spermatogenesis is a prerequisite for treatment. Reprod Biol Endocrinol 1:107-122, 2003
5)今本 敬,鈴木啓悦,市川智彦:男性不妊症の診断(特殊検査)―精巣生検.男性不妊症の臨床.岩本晃明,松田公志(編).メジカルビュー社,東京,pp67-73,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら