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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科64巻4号

2010年04月発行

文献概要

特集 泌尿器科検査のここがポイント N 内分泌機能検査 間脳-下垂体-副腎皮質系の内分泌機能検査

Q80 間脳-下垂体-副腎皮質系の内分泌機能検査の適応と方法,注意点について教えてください。

著者: 新井誠二1

所属機関: 1群馬大学大学院医学系研究科泌尿器科

ページ範囲:P.313 - P.316

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要旨 副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)は視床下部より分泌され,下垂体前葉において副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の合成,分泌を促進することで,副腎からの副腎皮質ホルモン(特にコルチゾール)の分泌を促進している。また,コルチゾールはfeed back機構により,CRH,ACTHの分泌を抑制的に調節している。

 間脳-下垂体-副腎皮質系疾患は,これら正常なホルモン調節機構に異常をきたしており,その鑑別には,ACTH,コルチゾールの基礎値が重要で,これらのみで鑑別できない場合に,CRH試験,デキサメタゾン抑制試験を併用する必要がある。

参考文献

1)伊藤 隆:解剖学講義 第1版.南山堂,東京,1983
2)奈須下 亮:副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH).日本臨床(増刊)・広範囲 血液・尿下顎検査,免疫学的検査(第6版)―その数値をどう読むか.pp202-203,2005
3)出村 博:副腎皮質の構造と機能.内科学書,改訂第5版.中山書店,東京,pp568-579,1998
4)柳瀬敏彦:コルチゾール,コルチゾン,尿中遊離コルチゾール.日本臨床(増刊)・広範囲 血液・尿下顎検査,免疫学的検査(第6版)―その数値をどう読むか.pp303-306,2005
5)奈須下 亮:副腎皮質刺激ホルモン(ACTH).日本臨床(増刊)・広範囲 血液・尿下顎検査,免疫学的検査(第6版)―その数値をどう読むか.pp199-201,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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