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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科64巻6号

2010年05月発行

文献概要

書評

「臨床中毒学」―相馬一亥 監修/上條吉人 執筆 フリーアクセス

著者: 森脇龍太郎1

所属機関: 1千葉労災病院救急・集中治療部

ページ範囲:P.420 - P.420

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 上條吉人先生は,わが国で最も先進的な急性中毒の診療および研究を行っておられ,また学会などでもオピニオンリーダーとして華々しく活躍されている。臨床中毒学を専門とする者で,先生の名前を知らない者はいないと言っても過言ではなく,間違いなく今後の日本の臨床中毒学を背負って立つ人材の1人である。

 数年前,同じ医学書院から出版された先生の著書『急性中毒診療ハンドブック』は,簡潔明瞭にエッセンスがまとめられていて,またおのおのの中毒のメカニズムについても強調されており,さらには今まで業界には存在していなかったメモニクスによる記憶法なども編み出され,大変ユニークで親しみやすい内容であった。今回その精神を踏襲しながら膨大な加筆をたった1人で行われて完成したものが,この『臨床中毒学』と思われる。本の体裁がハードカバーで,今までの先生の著書と違って,いかにもいかめしい印象を受けたが,内容を拝見すると,臨床医にもわかりやすい明瞭な解説・図表の数々,結局のところ今までのアプローチとまったく同じであることに安心した次第である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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