icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科64巻7号

2010年06月発行

小さな工夫

尿管ステント挿入困難時の工夫

著者: 貫井昭徳1 森田辰男1

所属機関: 1自治医科大学腎泌尿器外科学講座

ページ範囲:P.518 - P.519

文献概要

 尿管ステントの留置においては,軟性膀胱尿道鏡(電子スコープやファイバースコープ。以下,軟性鏡)が有用であり1),多くの施設の外来で軟性鏡下にこれらの処置が行われていると思われる。われわれも仰臥位で軟性鏡補助下に尿管内にガイドワイヤーを挿入し,軟性鏡のみ抜去した後にopen endの尿管ステントをガイドワイヤーに被せて透視下に挿入している。

 しかしながら,尿管の通過障害が高度である場合,ガイドワイヤーは腎盂まで通過していたとしても尿管ステントが通過障害部を越えて挿入できないことがある。このようなとき,尿管ステントを押し込もうとしても膀胱内で尿管ステントが彎曲してしまい,尿管ステントの先端に力が十分に伝わらないことがある。

参考文献

1)Adeyoju AB, Collins GN, Brooman P, et al:Outpatient flexible cystoscope-assisted insertion of ureteric catheters and ureteric stents. BJU Int 83:748-750, 1999
2)Muraishi O and Tokue A:An S-shaped guide tube to facilitate the passage of a JJ ureteric stent at flexible cystoscopy in female patients. BJU Int 83:1063-1064, 1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら