文献詳細
小さな工夫
手術台固定型開創器使用時におけるスパーテルを用いた術野展開の工夫
著者: 貫井昭徳1 森田辰男1
所属機関: 1自治医科大学腎泌尿器外科学講座
ページ範囲:P.520 - P.521
文献概要
付属のブレードにはさまざまな形状のものがあるが,深い術野を展開するときには,ブレードの先端を十分に効かせて引く必要が生じる場合がある。ところが既製品の多くはブレードが硬く,先端を曲げることができず,ブレード長も一定であるため,深い術野の展開に難渋することがある。このようなとき,われわれはスパーテルの先端を術野の深さに合わせて曲げ,これをブレードやアームに布鉗子で固定し,術野を展開していた(図1a,b)。この方法でもスパーテルの固定性は良好であるが,スパーテルの微調整ができず,適切な術野の展開が不可能な場合も多かった。
参考文献
掲載誌情報