icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科64巻8号

2010年07月発行

文献概要

手術手技 小児泌尿器科手術Ⅱ 性器系の手術・5

埋没陰茎・翼状陰茎に対する手術

著者: 山口孝則1

所属機関: 1福岡市立こども病院・感染症センター泌尿器科

ページ範囲:P.547 - P.551

文献購入ページに移動
要旨 埋没陰茎は陰茎外板皮膚の不足と,肉様膜・Buck筋膜との付着異常によって生じる異常で,恥骨部皮下脂肪が過剰のため陰茎が埋もれてみえる状態(concealed penis)と陰茎自体が病的に小さい矮小陰茎との鑑別が必要である。手術はdartos mobilizationを行って陰茎をdeglovingし,背側の陰茎包皮を腹側に移動させ縫合することで是正されるが,手術に際しては,術後亀頭が露出した状態になることを十分に説明して術前に了解を得ておく必要がある。

参考文献

1)山口孝則:包茎・埋没陰茎.小児外科 39:945-948,2007
2)山口孝則:包茎とその周辺疾患.In:開業医の外来小児科学 第5版.南山堂,東京,pp662-664,2007
3)山口孝則:男子性器発育不全症とその治療法.思春期学 14:272-279,1996
4)林祐太郎,小島祥敬:埋没陰茎,翼状陰茎に対する手術.In:小児泌尿器科手術.メジカルビュー社,東京,pp145-148,2000
5)中井秀郎:男児外性器の先天異常.In:小児泌尿器科外来.メジカルビュー社,東京,pp116-125,2003
6)山口孝則:泌尿器科手術:尿道下裂形成術.臨泌 61:342-344,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら