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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科64巻9号

2010年08月発行

小さな工夫

女性患者の排尿時膀胱尿道造影を円滑に行うための小さな工夫

著者: 佐々木寛1 倉達彦1 早川泰幸2

所属機関: 1市立稚内病院泌尿器科 2市立稚内病院放射線科

ページ範囲:P.686 - P.687

文献概要

 排尿時膀胱尿道造影(以下,VCU)は,主に膀胱尿管逆流の診断と後部尿道弁,尿道狭窄,尿道憩室などの尿道疾患の診断に行われる。臥位での排尿は困難であるため,排尿時の撮影では透視台を立て,立位で行う場合が多い。しかし,女性には立位排尿がうまくできない場合も多い。部屋を暗くしたり水の流れる音を聞かせるなど,緊張の緩和をはかり排尿を促す工夫は多くの施設で行われていると推察するが,結局立位では排尿できず,単なる膀胱充満像と排尿後のKUBを撮って検査を終えざるを得ないケースも少なからず存在すると思われる。

 当院放射線科は,簡便ながらストレスなく女性が透視台の上で排尿できるような「小さな工夫」を凝らし,VCUの完遂に役立てている。排尿成功率100%を誇る,その「小さな工夫」を紹介する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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