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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科65巻11号

2011年10月発行

珍しい外陰部疾患・3

尿道損傷

著者: 三木誠1 相沢卓2

所属機関: 1新宿石川病院 2東京医科大学

ページ範囲:P.804 - P.805

文献概要

 膀胱損傷に比べれば,尿道損傷が圧倒的に多く,泌尿器外傷の約50%が尿道損傷であり,その大部分は男性に起きる。尿道損傷の原因としては,医原性(手術やカテーテル操作時)と交通事故や労働災害によるものが多く,特に多いものに騎乗型損傷,すなわちものに跨る形で会陰部を直接打撃して起きる損傷が多い。また最近は老人施設などで,バルーンカテーテルを長期留置したために,尿道腹側に阻血による瘻孔が起きる例も増えている。

 前部尿道では球部尿道損傷が多く,騎乗型損傷である。後部尿道損傷では膜様部損傷が多く,ほとんどが骨盤骨折に併発する。女性では分娩時にごくまれに裂創が生じることがある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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