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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科65巻11号

2011年10月発行

手術手技 指導的助手からみた泌尿器科手術のポイント・7

根治的膀胱摘除術(開腹術)女性患者の場合

著者: 栃木達夫1

所属機関: 1宮城県立がんセンター泌尿器科

ページ範囲:P.829 - P.839

文献概要

要旨 当センターで行っている女性の膀胱癌に対する根治的膀胱摘除術の方法と手順について述べた。女性の骨盤は男性より広いため膀胱全摘除術が比較的容易であるが,尿道や腟周囲の静脈叢からの出血に難渋することがある。女性の骨盤内臓器に関する解剖学的理解と,いわゆる“靱帯”が神経血管系を含む層構造をした索状物であることを理解して手術を進めることが大切である。

参考文献

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2)八木静男,後藤俊弘,川原元司,他:リンパ節郭清.臨泌 52(増刊):73-80,1998
3)藤元博行:膀胱全摘術[女性].新泌尿器科手術のための解剖学.メジカルビユー社,東京,pp156-163,2006
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5)北村 寛,庭川 要,藤元博行:女性の膀胱子宮全摘除術,癌の外科.手術手技シリーズ2―泌尿器癌.メジカルビユー社,東京,pp73-77,2004
6)山内昭雄,飯野晃啓(訳):スネル臨床解剖学 第2版.メディカル・サイエンス・インターナショナル,東京,1995
7)藤元博行:女性の膀胱全摘除術.臨泌 63(増刊):107-116,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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