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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科65巻11号

2011年10月発行

病院めぐり

広島赤十字・原爆病院泌尿器科

著者: 作間俊治1

所属機関: 1広島赤十字・原爆病院泌尿器科

ページ範囲:P.879 - P.879

文献概要

 広島赤十字・原爆病院は広島市の中心に位置する急性期型の総合病院で,昭和14年(1939年),日本赤十字社広島支部病院として開院したことに始まります。当時,軍都広島における傷病兵の救護施設の充実のために計画されたものでした。昭和18年(1943年)に広島赤十字病院に改称しました。しかし,昭和20年(1945年)8月6日の原子爆弾投下時,爆心地から1.5kmの地点であり,51名の職員が死亡しました。昭和31年(1956年)には日本赤十字社広島原爆病院を敷地内に開院し,昭和63年(1988年)に広島赤十字病院と原爆病院が統合,広島赤十字・原爆病院と改名しました。現在は病床数646床で,地域医療支援病院・地域がん診療拠点病院です。病院全体では診療科は18科,医師数145名(初期研修医21名を含む)です。正面玄関の前には慰霊碑とモニュメントが建立されていて,毎年8月6日には慰霊祭が執り行われます。

 泌尿器科は,昭和14年(1939年)の開院時に皮膚科・泌尿器科として開設されました。昭和44年(1969年)に泌尿器科を開設し,平田弘先生が初代の部長に就任されました。平田先生は,その後平成11年(1999年)から16年(2004年)まで院長になられ,長年にわたって泌尿器科のみならず当院の発展に貢献されましたが,残念ながら平成22年(2010年)に逝去されました。泌尿器科部長は宮崎徳義先生が引き継ぎ,平成21年(2009年)から作間が赴任し今日に至っています。泌尿器科医師は一時4名の時期がありましたが,現在は猪川副部長と九州大学からのローテーターの結城医師の3名体制で診療に当たっています。3名とも泌尿器科指導医です。当科は開設以来九州大学の関連施設であり,九州大学の内藤誠二教授や前宮崎大学教授の長田幸夫先生(現宮崎県立日南病院院長)も若きころ当院に勤務されています。1年に1回程度,広島会と称して当院泌尿器科で平田先生に指導を受けた先生方が集まり宴会を行っています。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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