文献詳細
小さな工夫
巨大腎囊胞に対する持続吸引ドレナージによる治療
著者: 飯尾浩之1 西田智保1
所属機関: 1愛媛大学大学院医学系研究科泌尿器制御学分野
ページ範囲:P.1044 - P.1045
文献概要
61歳女性。高血圧,腹部の圧迫感,頻尿を認め,腹部造影CTで左腎に腎と連続する220×115mmの囊胞性病変を認めた(図1)。充実性病変や造影効果を認めないことより単純性腎囊胞と診断した。囊胞が巨大なため,純アルコール注入や,ミノマイシン注入は効果や副作用に難があると判断し,エコー,透視下にドレナージし,持続吸引する方針とした。腹臥位でエコーガイド下に腎囊胞を穿刺した。ガイドワイヤーを挿入,ダイレーターで16Frまで拡張した後,14Fr Peel-Away Sheath(Cook Medical社,Bloomington,USA)を挿入,内筒を抜去して10FrのJackson-Pratt(JP)drain(Cardinal Health社,Illinois,USA)を留置した。
参考文献
掲載誌情報