文献詳細
特集 こんなときどうする!?―泌尿器科手術のトラブル対処法
Ⅰ 尿路内視鏡手術 ■経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)
007 腫瘍切除後に,それまで確認できなかった尿管口が現れた
著者: 竹下英毅1 森山真吾1 千葉浩司1 野呂彰1
所属機関: 1さいたま赤十字病院泌尿器科
ページ範囲:P.31 - P.33
文献概要
[1]概 説
尿管口付近の膀胱腫瘍をTURする際,切除前に尿管口が確認できないことがしばしばある。そのような場合は,切除をして初めて腫瘍の陰にある尿管口が現れたり,切除面に膀胱壁内尿管の断面が現れたり,壁内尿管に腫瘍がある場合には尿管の断面から腫瘍が顔をのぞかせているのが見えたりする。腫瘍切除後も尿管口の位置が確認できず,インジゴカルミンの静注で切除断端から噴き出す青色色素により,ようやく尿管口の位置が同定できるということも稀ではない。
参考文献
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