icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科65巻4号

2011年04月発行

特集 こんなときどうする!?―泌尿器科手術のトラブル対処法

Ⅰ 尿路内視鏡手術 ■経皮的腎瘻造設術

018 挿入したカテーテルから濃い出血がみられる

著者: 江左篤宣1

所属機関: 1NTT西日本大阪病院泌尿器科

ページ範囲:P.63 - P.65

文献概要

Q 経皮的腎瘻造設術を開始した症例。穿刺針から出血がみられたがカテーテル留置まで行った。まだ出血が続いている。洗浄しようとしたが,注入がスムーズにいかない。


[1]概 説

 経皮的腎瘻造設術は腎後性腎不全の治療を始め,術前処置や診断などの目的で,幅広く施行される手技である。水腎症の程度もさまざまで,安易なものから困難なものまであり,施行に際しては腎の血管解剖を熟知しておくことはいうまでもない(図1)。留置カテーテルからの小出血はある程度はやむを得ないものであり,筆者は幸いにも腎摘除術・動脈塞栓術などの緊急手術を要するような大出血を経験したことはないが,誰しもが経験するであろう留置後のカテーテル閉塞も,できれば避けたいものである。本項では長年一般泌尿器科に携わってきた経験から,安全に施行するために留意してきたことについて述べたい。

参考文献

1)越智淳三(訳):解剖学アトラス.文光堂,東京,p342,1981

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら