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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科65巻4号

2011年04月発行

特集 こんなときどうする!?―泌尿器科手術のトラブル対処法

Ⅰ 尿路内視鏡手術 ■経皮的腎砕石術(PNL)

022 バルーンが割れてカテーテルが抜けてしまった

著者: 西田智保1

所属機関: 1愛媛大学大学院医学系研究科泌尿器制御学分野

ページ範囲:P.73 - P.74

文献概要

Q 腎盂に3cmの水腎症を伴わない部分珊瑚状結石と,下腎杯に数個の約5mmの腎結石に対しPNLを施行している症例。腎瘻バルーン拡張としてNephroMaxTMを使用して出血もなく,結石もほぼ砕石し回収できた。24Frの腎盂バルーンカテーテルを留置し,止血目的でそのカテーテルを牽引したが,残石があったせいかバルーンが割れ,カテーテルが抜けてしまった。どのように対処したらよいか。


[1]概 説

 大きな腎結石に対してはPNLは有効な手術法である。ESWLやTUL,f-TULが本邦でも広く行われるようになってきている中,PNLの重要性が再認識されている。その手技レベルの維持のためには,年間5例以上の手術経験が必要1)との指摘もあるが,広く行われているわけではないのが現状である。

参考文献

1)山田 仁:PNLの現状と展望.Jpn J Endourol ESWL 22:153-159,2009
2)日本Endourology・ESWL学会尿路結石 内視鏡治療標準化委員会:上部尿路結石内視鏡治療マニュアル.インターメディカ,pp40-81,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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