文献詳細
特集 こんなときどうする!?―泌尿器科手術のトラブル対処法
Ⅱ 体腔鏡下手術 ■腹腔鏡下腎部分切除術
026 腫瘍が上極にあって視野が確保できない
著者: 繁田正信1 甲田俊太郎1 後藤景介1
所属機関: 1国立病院機構呉医療センター・中国がんセンター泌尿器科
ページ範囲:P.82 - P.84
文献概要
[1]概 説
腹腔鏡下腎部分切除術を行う場合,腫瘍の場所,深さ,大きさ,患者の体型や手術や癒着の原因となる炎症性疾患などの既往によって,経後腹膜的到達法か経腹膜的到達法か,ポート作成部位をどこにするか,術前に十分に評価を行ってあらかじめ選定しておく必要がある。特に腫瘍の場所は重要で,背側か腹側か,内側か外側かによって到達法や術野の確保法も異なる。本事例の場合,腫瘍があらかじめ想定された場所にあったのか,想定外の場所にあったのかが問題となる。
参考文献
掲載誌情報