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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科65巻4号

2011年04月発行

特集 こんなときどうする!?―泌尿器科手術のトラブル対処法

Ⅱ 体腔鏡下手術 ■腹腔鏡下腎部分切除術

027 腎盂が半分ほど欠損してしまった

著者: 繁田正信1 甲田俊太郎1 後藤景介1

所属機関: 1国立病院機構呉医療センター・中国がんセンター泌尿器科

ページ範囲:P.85 - P.87

文献概要

Q 腹腔鏡下腎部分切除術を開始した腎癌の症例。思っていたより腫瘍が大きく,腎部分切除の際に腎盂が半分ほど欠損してしまった。


[1]概 説

 腹腔鏡下腎部分切除術は,腎阻血時間を可及的に短くする必要がある中で,腫瘍の確実な切除,尿路損傷部位の縫合閉鎖,切除面の縫合止血を確実に行うなど,極めて難易度の高い術式の1つである。本術式を行う場合,腫瘍の場所,深さ,大きさについて術前に十分評価を行い,術中のシミュレーションを行うなど,周到な準備が必要である。本件は,腫瘍底面の切除の際,不用意に腎洞側に深く切り込んだため生じる。

参考文献

1)Marukawa K, Horiguchi J, Shigeta M, et al:Three-dimentional navigator for retroperitoneal laparoscopic nephrectomy using multidetector row computerized tomography. J Urol 168:1933-1936, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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