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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科65巻4号

2011年04月発行

特集 こんなときどうする!?―泌尿器科手術のトラブル対処法

Ⅱ 体腔鏡下手術 ■腹腔鏡下腎部分切除術

028 腫瘍摘出部の縫合がうまくいかない

著者: 繁田正信1 甲田俊太郎1 後藤景介1

所属機関: 1国立病院機構呉医療センター・中国がんセンター泌尿器科

ページ範囲:P.88 - P.89

文献概要

Q 腹腔鏡下腎部分切除術を開始した症例。マイクロ波凝固装置を使用せず,腎茎部をクランプしたのちに腫瘍を摘出した。摘出はうまくいったが,腫瘍摘出部の縫合に難渋している。


[1]概 説

 術前に腹腔鏡下の縫合基本手技をドライボックスや大型動物などで習熟しておくことは言うまでもない。しかし,実際の腎部分切除術の際,腫瘍の場所や大きさ,深さが症例によってすべて異なるため,想像以上に縫合が困難なことも多い。腫瘍摘除後の縫合も視野に入れて運針のスペースを確保するとともに,少しでも縫合しやすい位置へ縫合面を移動できるように腫瘍および腎周囲の剝離を行い,縫合が容易になる切除を行わないと,本件のように,縫合困難が生じる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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