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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科65巻4号

2011年04月発行

特集 こんなときどうする!?―泌尿器科手術のトラブル対処法

Ⅱ 体腔鏡下手術 ■腹腔鏡下根治的腎摘除術

029 腎茎がうまく同定できない

著者: 長谷川政徳1 宮嶋哲1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.90 - P.92

文献概要

Q 腹腔鏡下左根治的腎摘除術を開始した症例。下行結腸を剝離し,脾臓を脱転したが,腎茎がうまく同定できない。


[1]概 説

 腎動脈,腎静脈は患者によりそのバリエーションが多く,腹腔鏡下手術に際しその同定および処理に難渋することも稀でなく,脂肪の多い症例では,その難易度がさらに増強される。また,手術手技上,腎静脈よりも腎動脈を先に処理しなくてはならない。腎動脈は基本的に腎静脈の背側に存在するが,腎動脈を同定するために,腎静脈を先に処理し視野を展開することはできない。

参考文献

1)Laugharne M, Haslam E, Archer L, et al:Multidetector CT angiography in live donor renal transplantation:experience from 156 consecutive cases at a single centre. Transpl Int 20:156-166, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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