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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科65巻4号

2011年04月発行

特集 こんなときどうする!?―泌尿器科手術のトラブル対処法

Ⅱ 体腔鏡下手術 ■腹腔鏡下根治的腎摘除術

033 体格が大きく腎上極に鉗子が届かない

著者: 田中伸之1 宮嶋哲1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.99 - P.101

文献概要

Q 腹腔鏡下根治的腎摘除術を開始した症例。患者は非常に体格が大きく,腎上極に鉗子が届かない。


[1]概 説

 術者は通常,臍の位置を基準に手術対象臓器の位置を推測し,操作用ポートの位置を決定しているが,臍と臓器の相対的な位置関係は個体差が大きく,特に体格の大きい場合や極度の肥満,また腫瘍の大きい症例では,操作用ポートの挿入位置を誤ると「対象臓器が視界に入らない」,「手術器具が対象臓器に届かない」などの事態が生じる。本項では標準術式である根治的腎摘除術を想定して,問題の回避・解決の2つの観点から論じる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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