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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科65巻4号

2011年04月発行

特集 こんなときどうする!?―泌尿器科手術のトラブル対処法

Ⅱ 体腔鏡下手術 ■腹腔鏡下根治的前立腺摘除術

042 恥骨が邪魔になって膀胱尿道吻合がうまくいかない

著者: 松沢一郎1 濵崎務1 近藤幸尋1

所属機関: 1日本医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.121 - P.122

文献概要

Q 腹腔鏡下根治的前立腺摘除術を開始した症例。12時あたりの膀胱側の壁が尿道側より余ってしまい,運針の際に恥骨が邪魔になり,膀胱尿道吻合がうまくいかない。


[1]概 説

 腹腔鏡下根治的前立腺摘除術の難所はさまざまあるが,そのうちの1つは膀胱尿道吻合である。結節縫合か連続縫合かの違いはあるが,一番テンションのかかる1針目が最も難しい。また,12時方向の運針も,恥骨と膀胱の間の空間が狭くなった場合,運針に手こずることがある。日本人はもともと体型が小さいうえに,狭骨盤や肥満体型の場合,その空間は高さ1cm程度になることがある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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