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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科65巻4号

2011年04月発行

特集 こんなときどうする!?―泌尿器科手術のトラブル対処法

Ⅳ 開腹手術 ■腎部分切除術

072 動脈を遮断しても切除予定の一部しか色調が変化しない

著者: 岩田達也1 柿崎秀宏1

所属機関: 1旭川医科大学腎泌尿器外科

ページ範囲:P.202 - P.203

文献概要

Q 動脈を遮断して腎部分切術を開始した症例。しかし,切除予定の一部しか,腎表面の色調が変化しない。


[1]概 説

 腎部分切除術の施行にあたっては,多くの場合,腎動脈を露出し,これをクランプして血流を遮断し,この間に部分切除を行うことで動脈性の出血を抑えることができる。腎動脈をクランプすると腎の色調が変化し,腎の張りが減弱することで血流の遮断を確認できるが,症例によっては,腎動脈をクランプしても色調の変化が一部にとどまることがある。

参考文献

1)三宅秀明,藤澤正人:小径腎腫瘍に対する手術療法―全摘と部分切除の比較を中心に.Urology View 8:41-44,2010
2)近藤恒徳:難易度の高い開腹腎部分切除術.Urology View 8:45-51,2010
3)Campbell-Walsh Urology, 9th ed. edited by Kavoussi LR, Novick AC, Partin AW, et al. Saunders, Philadelphia, pp1720-1728, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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