icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科65巻4号

2011年04月発行

特集 こんなときどうする!?―泌尿器科手術のトラブル対処法

Ⅳ 開腹手術 ■尿路変向術

090 尿管導管吻合部でカテーテルが切れて尿管内に残存してしまった

著者: 沼倉一幸1 土谷順彦1 羽渕友則1

所属機関: 1秋田大学医学部腎泌尿器科

ページ範囲:P.244 - P.245

文献概要

Q 膀胱全摘除術・回腸導管造設術を施行した症例。術後10日目に,尿管内にカテーテルが残存してしまった。


[1]概 説

 回腸導管造設術では,われわれは回腸と尿管を6~8針結節吻合し,尿管ステントなどを留置し,バイクリルラピッド®などで固定することが多い。しかし,なんらかの原因でステントが抜けたり,尿管内に一部が残存することが稀にある。特に,術直後にこのような事態が生じた場合は緊急の対処が必要になることもあるが,吻合部からの尿漏などがなければ,吻合部狭窄の心配はあるものの,緊急の処置を要さない場合も多い。

参考文献

1)林 哲二,杉原健一:アトラスでみる手術の基本手技―標準治療を安全にこなすための基本事項を中心に―縫合材料と縫合処置.消化器外科 24:415-422,2001
2)瀬戸 親,上野 悟,長坂康弘:回腸導管における軟性膀胱鏡下での逆行性尿管ステント留置術の検討.Jpn J Endourol ESWL 21:154,2008
3)北村唯一:尿管皮膚瘻のカテーテルが尿管内に迷入してしまったら.泌尿器外科 20:904-906,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら