文献詳細
特集 こんなときどうする!?―泌尿器科手術のトラブル対処法
Ⅳ 開腹手術 ■尿路変向術
090 尿管導管吻合部でカテーテルが切れて尿管内に残存してしまった
著者: 沼倉一幸1 土谷順彦1 羽渕友則1
所属機関: 1秋田大学医学部腎泌尿器科
ページ範囲:P.244 - P.245
文献概要
[1]概 説
回腸導管造設術では,われわれは回腸と尿管を6~8針結節吻合し,尿管ステントなどを留置し,バイクリルラピッド®などで固定することが多い。しかし,なんらかの原因でステントが抜けたり,尿管内に一部が残存することが稀にある。特に,術直後にこのような事態が生じた場合は緊急の対処が必要になることもあるが,吻合部からの尿漏などがなければ,吻合部狭窄の心配はあるものの,緊急の処置を要さない場合も多い。
参考文献
掲載誌情報