文献詳細
特集 こんなときどうする!?―泌尿器科手術のトラブル対処法
Ⅳ 開腹手術 ■尿失禁・骨盤臓器脱の手術
092 尿道が強く挙上されて固定してしまった
著者: 島田誠1 小川雄一郎1 青木志保1 前田智子1
所属機関: 1昭和大学横浜市北部病院泌尿器科
ページ範囲:P.249 - P.250
文献概要
[1]概 説
TVT手術は,理論的にスリングテープが常時尿道を圧迫していてはならない。このため,手術ではストレステストなどを行って,テープのテンションを調節してテープカバーを外す。このとき原法では,テープと尿道の間にメッツェンバウムなどを入れ,これを下方に押し下げたままテープカバーを引き抜く。カバーを外した後に,テープと尿道間には隙間はないか,うっすらとある程度で,メッツェンバウムが抵抗なく挿入可能な程度がベストである1)。
参考文献
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