icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科65巻4号

2011年04月発行

特集 こんなときどうする!?―泌尿器科手術のトラブル対処法

Ⅳ 開腹手術 ■陰茎の手術

108 包茎手術後に包皮が狭窄・癒着した

著者: 香野日高1 浅沼宏1 大家基嗣1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.291 - P.292

文献概要

Q 包茎手術を施行した症例。術後,包皮が狭窄・癒着してしまった。


[1]概 説

 小児の包茎に対する治療は,いまだ明確なガイドラインはないものの,包皮翻転療法,ステロイド軟膏塗布,さらには包皮翻転,ステロイド軟膏併用療法が主流となりつつある1)。しかしながら,これらの保存的治療無効例や,包皮輪の瘢痕化症例,嵌頓包茎などは手術の適応となることが多い。

 また成人においては,真性包茎で排尿障害を認める際は,手術が積極的に行われることが多い。本項では,包茎の手術後に包皮が狭窄あるいは癒着してしまった場合の対処方法について論述する。包茎の手術としては,大きく分けて背面切開術,環状切開術が挙げられる。

参考文献

1)村松真樹,松井善一,佐藤裕之,他:小児包茎治療の臨床的検討.日小児泌尿会誌 19:27-30,2010
2)鈴木理央,林 大海,梅田 整,他:外科的癒着解除を要した包茎術後の包皮癒着の1例.泌外 22:79-81,2009
3)浅沼 宏,宍戸清一郎,佐藤裕之,他:泌尿器科領域―包茎の治療指針.小児外科 37:1447-1451,2005
4)Waters TC and Sripathi V:Reduction of paraphimosis. Br J Urol 66:666, 1990

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら