icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科65巻4号

2011年04月発行

特集 こんなときどうする!?―泌尿器科手術のトラブル対処法

Ⅳ 開腹手術 ■尿道の手術

111 尿道腟瘻の修復術で尿道粘膜の縫合線を覆う組織がない

著者: 加藤晴朗1

所属機関: 1信州大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.298 - P.298

文献概要

Q 尿道腟瘻の修復術を開始した症例。今回が3回目の修復術である。尿道粘膜は縫合したが,その縫合線を覆う組織がない。


[1]概 説

 尿道腟瘻は稀な泌尿器疾患である。発展途上国では出産に伴うことも比較的多いようだが,本邦ではまずない。原因としては婦人科の手術や処置に伴う医原性のものが多い。特に感染した尿道憩室を切開・排膿した場合に起こる可能性があるので,あらかじめそのリスクを知らせておく必要がある。また筆者は腟壁の静脈瘤を切除後の尿道腟瘻を修復した経験がある。

参考文献

1)加藤晴朗:イラストレイテッド泌尿器科手術.医学書院,東京,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら