臨床泌尿器科65巻9号

2011年08月発行

手術手技 指導的助手からみた泌尿器科手術のポイント・6

膀胱尿管逆流に対する逆流防止術

著者： 兼松明弘¹² 今村正明¹ 吉村耕治¹ 小川修¹

所属機関： ¹京都大学大学院医学研究科泌尿器科学教室 ²兵庫医科大学泌尿器科

ページ範囲：P.647 - P.653

文献概要

要旨　膀胱尿管逆流症（VUR）に対する逆流防止術は小児の開腹手術の中でも頻度が高く，下部尿路再建術の基本型として一般泌尿器科医も必ず経験するべき定型的術式である。当科での指導ポイントは，手術メンバーが適応と術式を手順マニュアルとビデオにより術前に十分に予習して手術に臨むことである。術中はカメラモニターによる術野情報の共有により，必要最小限の創長で各種レベルの教育と手術の記録を行っている。

参考文献

1）Grossklaus DJ, Pope JC, Adams MC, et al：Is postoperative cystography necessary after ureteral reimplantation? Urology 58：1041-1045, 2001